名前の由来

「わたくし、異業種交流会のお世話をしています」
「で、その会の名前は?」
「へそ曲がり倶楽部と申します」
「エッ! もう一度、会の名前を……」

当倶楽部を初対面の方に紹介するとき、おおよそ、こんな調子で会話がはじまります。
“へそ曲がり”と告げた瞬間、どなたも少々、戸惑ったような表情をされます。無理もありません。命名者自身、けったいな名前、と思っているのですから……。でも、みなさん、この珍奇な名称には興味津々。会の活動を根掘り葉掘り聞いてくださるのですから、何が幸いするか分かりません。
 倶楽部の発足は平成13年4月のこと。他所では滅多に聞けない、耳よりな話題を提供していきたい、と親しい仲のサラリーマン2人が語らって毎月1回、ゲストを招くことにしました。 会の名称はあっさり決まりました。会場が広島市中区の飲食店。
そこで、デルタの中央を印象づけるため、“へそ”の字句を盛り込むことに。しかし、単なる「へそ倶楽部」だと、臍の形状を競い合ったり、ボラのヘソでも食べたりする、隠微な会合ではないか、と誤解されかねない(これって、考えすぎ?)。ならば、一味違う内容を強調しようと、「へそ」にヒネリを加えて「へそ曲がり倶楽部」と名づけた次第。決して、世をすねているわけではありません。

 初参加の方は口々に次のような印象を語ってくれます。
「一癖あるような人たちが多いのかな、と思ってきましたが、案に相違して、ごく実直な人柄の方たちばかり。安心しました」
 当倶楽部の持ち味は“ざっくばらん”。会員制を採らず、会則もありません。参加者はそれぞれのスケジュールと関心に合わせて出席し、寛いだ雰囲気の中で交流の輪を広げています。ゲストの話、食事、そして懇親……心の凝りをほぐして、明日への滋養をお土産に持ち帰ってくだされば、と願っています。